日本でも振込み詐欺などの事件が後をたたないようですが、アメリカでも電話やメール、インターネットを利用した詐欺から、路上詐欺までいろいろな詐欺事件が報告されており、いずれも何らかの金銭の要求や個人情報の提供を求めるといった手口が確認 されています。最近のNY州で頻繁に起きている詐欺行為の例をいくつかご参考までにご紹介いたします。
*IRS(国税庁)の職員を名乗る電話詐欺
IRSの職員と名乗る男からの電話を受けると,税金滞納のため違反金を支払うよう指示されます。支払わない場合は提訴すると脅され、警察逮捕、強制退去、あらゆる許可 取り消しなどもあると脅かされます。金銭の支払い方法は現金をどこかに持参する、 電信送金、クレジットカード払い等いろいろで、その際に個人情報とか口座情報提供も求める詐欺行為です。
IRSが電話で個人に直接支払いを求めることはないので、どんな情報も与えず、直ぐに電話を切りましょう。
詐欺に対するレポートは下記サイトか電話で。
https://www.irs.gov/uac/Tax-Fraud-Alerts
or 800-366-4484.
*フェイスブック友達詐欺
友達申請の仕組を利用してアカウントを乗っ取り、フェイスブック仲間の友達になり すまして、どこそこに旅行中に病気とか事故に遭って金銭的に困っているので誰か助けて~!と送信し、ある口座に送金を依頼する詐欺です。あとで本人に確認すると旅行していなかったとか???
*偽セキュリティソフト購入のネット詐欺
PC画面が突然フリーズして“警告”ポップアップスクリーンが現れ、「あなたのコンピュータでウイルスが検出されました。30秒以内に提供された番号に電話していただかないと、あなたの個人情報、写真、パスワードやクレジットカード情報が危険にさらされ、漏洩します。」と脅かされます。あわてて電話をすると最もらしくウィルスの 名称を並べた偽のウィルススキャン情報画面が表示されます。電話であれこれ話を聞いていると、最後にセキュリティソフト購入を促されてクレジット番号の入力となり、 個人情報と共に悪用されてしまいます。「購入しなければ大変な事になる。」とあわてる前に、コンピューターの電源をいったん切って再起動をしてみてください。
*メガネ詐欺
マンハッタンの路上を歩いていると、メガネをポケットとかに保持した男性やカップルに巧みにぶつかられ,「メガネが壊れた」として数百ドルの弁償を求められる恐喝詐欺です。交差点や店入り口近くの通りなどを狙い、相手にぶつかってしまったと思わせ,キズの入ったメガネを見せる手口が巧妙です。また,男性が圧倒的に狙われるのも特徴です。
NYPD(NY警察)が推奨する「メガネ詐欺」対策としては、このような事件に遭遇した際には,毅然とした態度で「警察官を呼んで話そう」と告げ、躊躇せず警察官を呼ぶ、または近所の店に入り「あの男が金を払えと言っている,警察を呼んで
下さい。(That man is trying to get my money, please call 911.)」と言って助けを求める等です。相手の男性は店には入らずほぼ立ち去るとの事です。また自分の名前や連絡先をしつこく聞かれた場合も、相手に告げてはならないし、 身分証も絶対に見せてはならないとの事ですのでご注意ください。
*CD詐欺
ストリートアーティストを装った歌手風の男性が自作CDを無料配布しているように 見せかけ,受け取ると不当な料金を請求される詐欺です。マンハッタンのタイムズスクエア,セントラルパーク沿い等で多く発生しています。路上で見知らぬ人に声をかけられてもむやみに反応せず,また不要なものは受け取らないようにしましょう。
新しい手口の詐欺行為が続々と報告されています。不審な情報や行為には細心の注意を払ってあわてず、落ち着いて対応しましょう。