ウエストチェスターでは春と秋の年2回、Hudson Valley Restaurant Weekが開催されます。お値段が 比較的高めのレストランでも、前菜、メイン、デザートの3コースのランチが$20.95、ディナーが$29.95(税・飲み物別)という特別価格で楽しめる大変お得なイベントです。
この春もあちこち食べ歩いてみましたが、何しろ 2週間という短い期間、残念ながら見逃してしまったのがこのHalf Moon。3月のレストラン・ウィークも終わり、桜のつぼみがほころび始めた頃に行ってみました。
するとなんと! 終わったはずのレストラン・ウィークのメニューがまだあるではありませんか。何かの間違いでは、と尋ねると、「ご好評にお応えして特別追加期間です」とのこと。ラッキーでした。
前菜にオーダーしたのは自家菜園で取れる新鮮なベビーグリーンとビーツのサラダ。砕いたピスタチオが まぶしてあり、ふんわりとろけるようなゴートチーズが添えられたフレンチ風なのですが、ドレッシングは軽いタッチでゴマ風味のアジアンテイストという和洋折衷でした。
メインは数種類の魚のステーキ。かるく炙ったサーモン、ブリ、スズキ、ヒラメで、それぞれの触感と味わいが楽しめます。こちらも味付けはアジアン風。
おやおや、ここはアメリカン・レストランという触れ 込みなのですが、どうやら、メイン・シェフのBob Galuzzi氏はアジアンテイストに傾倒している方のようで、お味は繊細で量も見た目ほど重くはありません。
そして最後にお楽しみのデザートは写真でご覧のとおり、彩りも鮮やかでおしゃれです。
チョコレートムースのケーキは甘さをかなり抑えてデリケートな味わい。隣のラズベリーのシャーベットはバラに見立てているのでしょうか。
そしてもうひとつ(といっても一人で二つ食べたわけではありません)はPinapple Turnover。一体何かと思ったら、底にパイナップルの薄切りを敷いたココナッツ味の蒸しケーキでした。ハイビスカスの花に見立てたパイナップルの薄切り揚げの飾りが見事です。ココナッツのシャーベットも添えられて、気分はすっかりハワイアン。大満足の3コースでした。
Half Moonはハドソン渓谷沿いの菜園で取れる野菜やハーブ、そしてモントークで獲れる新鮮な魚介類を使った料理に定評がありますが、基本はアメリカン料理なので、クラシックなハンバーガーやオーソドックスなステーキなどの定番ももちろんあります。
ちなみに、Half MoonのマネージメントであるFort Pond Bay Companyは同じくハドソン川のウォーターフロントにあるHarvest on Hudson(Hastings on Hudson)のほか、Montaukの3つのレストランを経営しているそうです。
Dobbs Ferryは映画の撮影にもよく使われるハドソン川沿いの風光明媚な可愛らしい町。Half Moonはウォーターフロントにあるので、窓際の席に座るとまるでボートに乗っているような気分です。対岸のNJはすぐそこですし、Tappan Zee Bridgeも見渡せ、外のテラスに座ればマンハッタンの摩天楼が 遠くにかすんで見えます。夏の夜にはきっと最高の景色が楽しめることでしょう。
皆さんも、この秋のレストラン・ウィーク(11月4日から17日)には是非お試しあれ。 もしかすると対岸にはNJの紅葉が見られるかもしれませんよ。
Half Moon
http://www.halfmoonhudson.com/menus.html
Hudson Valley Restaurant Week
http://www.hudsonvalleyrestaurantweek.com
@お知らせ掲示板: