“イースター” Easterとは、十字架にかけられて亡くなったイエス•キリストが三日目に復活したことを記念する復活祭です。キリスト教最古の儀式であり,もっとも重要な祝日とされています。また、厳しい冬が過ぎ、春の訪れを祝う日でもあります。
「イースター」という名は春の女神「エオストレ (Eostre)」の名前に由来すると言われています。毎年、日付けが変わる移動祝祭日で、「春分後の最初の満月の次の日曜日」で、主に3月22日~4月25日の期間に行われます。今年は4月4日がイースターサンデーとなります。
イースター前の金曜日は Good Friday (聖金曜日)と呼ばれ、キリストが十字架にはりつけにされ、息をひきとった日であり、キリストの受難と死を記念する日です。カトリック教徒はこの日絶食をします。
復活祭と言えば至るところに必ずお目見えするのが “イースターエッグ”と“イースターバニー”。イースターエッグはもともと雛が卵から殻を割って出てくるように、生命の始まりを象徴し、イエスが死から復活したことに結びつけたもの及び、冬が終わり草木に再び生命が甦る喜びを表したものと言われています。
またウサギは多産なので生命の象徴であり、跳ね回る様子が生命の躍動を表していると言われ、キリストの復活のシンボルとされています。イースターエッグをイースターバニーが運んで来るとも言われています。
この時期に花屋さんで売られる鉢植えの白ユリはイースターリリーと呼ばれ、その純白の美しさから「純粋」「貞操」を意味するマリア様のシンボルとして親しまれています。19世紀になって、シーボルトにより日本からテッポウユリが欧米にもたらされ、日本のユリが圧倒的な人気を得るようになりました。
復活祭には卵の殻に鮮やかな色彩を施したり、図柄を描いて子供たちを楽しませる習慣があります。今年も引き続きコロナの影響で“エッグハント”、庭や室内のあちこちに色とりどりの卵を隠して、小さい子供達(2歳から8歳ぐらいまで)に探させるといった地域のイベントもほとんどが中止となりましたが、来年は再開されるといいですね。
今週の「米語Watch」です。