誰でもアメリカに来られてまず戸惑うのが、チップの習慣ではないかと思います。日本では至れり尽くせりの無料サービスに、アメリカではお金を払うというのは、なかなか理解しがたいものです。ただ、アメリカではサービス業の賃金が安く設定されている為に、チップが彼らの生活給の一部になっていたり、ウエイターやウエイトレスなどは 最低の時給で、給与の殆どがチップからと、チップの給与に占める割合は非常に大きいと言う事情があります。
チップの起源は、18世紀のイギリスのパブでサービスを 迅速に受けたい人のために“To Insure Promptness ”と
書かれた箱を置き、そこにお金を入れさせたことに由来するそうで、チップ (Tip) の語源は、この箱の文言の頭文字を取ったとされています。アメリカではいつ頃から現在のように習慣化されたかはわかりませんが、生活に密着しているチップの簡単な目安をご紹介します。
*レストラン: 合計金額の15~20% 最近は簡単に計算が出来るように15% からの金額が請求書に載っていたり、チップ込みのレストランも出て来ています。
*タクシー : 料金の15~20%
*美容室: 料金の15~20%
*引越し業者: 1人につき10~20ドル
*修理業者: 5ドルぐらい
*フードデリバリー:2ドルぐらい
*預けたコートを受け取る時: 1ドル
*車をパーキングから出してくれた時:1ドル
*荷物を運んでもらった時:1個につき1~2ドル、などなど
またクリスマスシーズンには、一年の感謝の気持ちとして特別にチップを渡す習慣が あるので、気をつけましょう。
*アパートのドアマンやスーパー: ビルから金額の指定がある場合が多いですが、 なければ一人に20~50ドルぐらい。
*郵便配達人:(公務員なので無用との説もあるが)10~20ドル
*ゴミ清掃車:(公務員なので無用との説もあるが)10~20ドル
*新聞配達: 10~20ドル
学校や習い事の先生、ベビーシッターなど普段お世話になって いる方々にもクリスマスにはプレゼントを渡しますが、クラスでまとめて行う場合もあるので確認が必要です。
アメリカでチップは習慣化されています。うっかり忘れて請求 され恥ずかしい思いをしないように、チップマナーを心掛けて いきたいものです。