Grand Central 駅から Harlem Line の列車で約55分、Chappaqua と隣接する町 Mount Kisco には、Scarsdale や Rye などのお馴染みの町と同様にたくさんの美味しいレストランや行ってみたい専門店があります。ちょっと遠そうだし情報もないから、としり込みしている方のために、今日は取って置きの情報をお届けしましょう。
まずはクリントン夫妻も通っていた “Lexington Square Café”
510 Lexington Ave., Mount Kisco, NY 10549
(914) 244-3663
Mount Kisoco と New Castle(Chappaqua)の町境Lexington Avenue が Armonk Road と名を替えてルート117(E. Main St.)と交差するすぐ手前にあるのが Lexington Square Café。
四角い箱のような建物で外観はそっけないのですが、中は広くて華やかな造りです。1階は天井の高い広いメインダイニングで、一段上がったフロアーやガラス窓で仕切られたスペースもあり、2階は1階とは雰囲気の異なる少し小さなダイニングスペースでバー・カウンターがあります。
もちろんパティオダイニングスペースもあるので、 季節の光や風を満喫したい方はこちらにどうぞ。
メニューは軽めのアメリカンで、何を食べても外れのない丁寧で上品に調理されたディッシュばかり。すべてのメニューにそこはかとなくナチュラル志向が感じられます。ランチ、ディナーがお値段も含め全く共通なのは驚きです。
サイトには いろいろなお勧めが挙げられていますが、私はいつもの Roasted Baby Beets and Frisee の サラダを、娘は Pesto Chicken Sandwich をオーダーしました。
まず運ばれてくるフレンチブレッド(写真ではわかりませんが長さ20センチくらいのミニチュアサイズ)は秀逸です。暖かくてパリッとしていて中はふんわり。バターも美味しい。
サラダは写真でご覧の通り Frisee (チコリの一種で少し苦味があります)以外のすべてがベビーサイズ。赤と黄のビーツ、ポテト、トーストした樫くるみ、 そしてゴートチーズはベビー野菜に合わせて1センチくらいの揚げボールになっています。粒こしょうの パンチの効いたドレッシングが Frisee の苦味とほんのり甘いビーツやポテト、そしてチーズの異なる味をうまくまとめてくれます。
サンドイッチはペスト(ガーリック、バジル、パインナッツとパルメザンチーズ、フィオレチーズとオリーブオイルから作られる北イタリアの代表的なソース)の味を生かすためでしょう、チキンは極めて薄味だったそうです。
ポルトガルのバンにチキン、トマト、モッツァレラチーズと
ローストされた赤ペッパーだけが挟まれていて、それぞれの素材の味が映える仕組みです。付けあわせが塩味の効いたほんのり甘いスィートポテトのフライとは、一ひねりした心憎い組み合わせと言えるでしょう。
なお、デザートは定番の Crème Brulee をオーダーすることが 多いのですが、今回は最後に書いた理由からオーダーしませんでしたので悪しからず。Lexington Square Café のコーヒーにはビスコッティが付いてきますので、甘党でない限りはデザートをオーダーしなくても満足できるかもしれません。
ちなみに、Lexington Square Café は特注ケーキに定評があるそうです。詳しくは下記サイトをご参照ください。
http://www.lexingtonsquarecafe.com/home
Mount Kisco は車なら White Plains から Sprain Brook Parkway と Saw Mill River を通って、Harrison や Rye からはルート684でそれぞれ約35分。決してそれほど遠くはありません。夏の間に是非一度足を延ばして訪れてみてはいかがでしょうか。
次回は同じ Lexington Avenue にある職人魂の塊のようなヨーロッパ発祥のケーキ屋さん、スモークサーモン屋さん、そして行列のできるシーフードの卸屋さんをご紹介致します。どうぞお楽しみに!